私が受け持つプロジェクトの技術開発テーマの解決はテーマリーダーの役割です。 リーダーが課題の難易度を考慮した上で、調べることをメンバーに振り分け、その進捗状況も彼が見ていくというスタイルでした。
もちろんリーダーはその領域のスペシャリストです。 メンバーは課題のすすめかたや実験結果への考察を事細かに彼に相談してすすめていました。
このため、ミーティングが頻繁に開かれていました。 その影響は実際の業務にまで及び、リーダーに負荷がかかって課題解決に向き合う時間が充分に確保できない事態になっていました。 さらに問題だったのは、メンバーがリーダーからの指示を待つことが常態になっていたことでした。
それまで何の疑問も持たなかったこの状態が、良くないとはっきり感じました。 求められるのは次世代事業という未知の領域、過去の知見や経験に囚われず、全員の知恵と力を最大限に発揮しなくては実現できません。 組革研でS-20の仕組み解明に取り組み、そう確信しました。
テーマリーダーと相談し、組革研直後の月曜、リーダー抜きで課題の進捗報告会を実施しました。 担当者に現状報告させ、今後どうすすめていくかもコミットさせました。 私は彼らが自分事としてすすめているかの一点だけ意識して聞き、否と思えば、やりきることを改めて宣言してもらいました。
しばらくすると、テーマリーダー側に変化が現われました。 安易に答えを求めるような相談を受けないようになってきたのです。
その後、担当者が不在時に突発的な業務が入りました。 するとすぐ、他のメンバーが手を上げ彼の代わりに業務を引き受けたのです。 これまでなら誰一人無関心。しかしこの職場で起きたことを自分に関わることとして受け止めたのです。 もうメンバーは動き始めている、と実感しました。
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