我慢の数をもっと増やさなければ

「いいな」と思われたら押してください。

　 入浴も終わりもう寝ようとしていた時、再び調査に行くことをリーダーから求められました。 Ｓ－２０の仕組みを掴み切ったとメンバー全員で決め、仕事を終わらせたにもかかわらずです。 正直言って不満だし、もう現場に出かけたくない。
　 けれどもけっきょく続けることになり、いやいやながら現場に向かいました。 ところがその後にわかったいくつかの発見によって、下期Ｓ－２０で全員ゴールすることができたのです。
　 職場で私が担当している医薬品製造の現場は、大きく滞ることなくすすんでいました。 そんな状態に何も問題を感じていませんでした。
　 しかしあの体験をきっかけに、このままでよいのかと考えるようになりました。 それまで小さなトラブルが起きると、私はそのつど詳しい対応を指示してきたのです。 職場をうまく管理できていると感じていたのは、私一人のただの自己満足でした。
　 そして、やる気を感じない彼らのモチベーションをどうしたら上げられるかと悩んでいた私は 「三逆リーダー」そのもの、やらないで済ますことを許さない存在から遠く離れていたことに気づきました。
　 私の役割は部下にもっと考えさせること、その後は業務を指示する場面があっても必要以上に細かく言わないように意識しています。 そして進行していた半期面談では、私が一方的にこれからの方針を伝えるのではなく、彼らがどうしていこうと考えているかを聞き出すようにしました。
　 細かく言われなくてもほとんどは彼らで対処できると、やってみてわかりました。 やはり邪魔をしていたのです。 その一方で、まだ時どき細かい口出しをしてしまう私は、我慢する数をもっと増やさなければいけません。