今まで気づかなかったことが見えてきた

「いいな」と思われたら押してください。

　職場では鋼材加工の工程管理業務を行っています。機械の生産性が低下し、過去のデータなどを頼りその原因を調べていましたが、なかなか成果が出せず頭を悩ませていました。
　そんな中、組革研に参加しました。「Ｓ－２０」の仕組みがどうできているかを明らかにするために、何度も現地に足を運びました。はじめは「こんなことをして何の意味があるのか」と不満に思うばかりでしたが、１つがわかると、２つ３つと芋づる式にすすみ、いつの間にかのめり込んでいました。そして、現地現物がいかに重要であるかに気づきました。
　職場に戻ってからは、機械や人の動きに巡回のポイントを置いてよく見ています。すると、休止している機械が想像していた以上に多く、しかも担当者が少し工夫をすれば稼働できそうなものばかりでした。
　このことは、データや部下のヒアリングからは全くわかりませんでした。以前もこういう状況を目にしていたはずですが、特に気にならず見過ごしていました。
　そこで停止している機械の担当者に「どうして止まっているのか」と聞くと「材料が次からつぎにくるから手がまわらない」、「本日納期の材料を探していて」などそれなりの理由を答えます。現場リーダーにもどう考えているのか聞きいてみると、人手不足だから仕方がないと開き直るのです。
　このとき、こうしたみんなの意識が生産性の低下に繋がっているのだと気づきました。今まで現場をよく見ずに対策を考え、一方的に部下に指示し続けてきた結果だと思いました。
　それからは、現場で機械を止めないようにするにはどうしたらよいかを部下と一緒に考えるようにしています。やっとスタートラインにつきました。