仕事の充実感を味わえるようになった

「いいな」と思われたら押してください。

　仕事よりも自分の時間を優先したい私にとって、仕事とは給料を得るための手段だと割り切っている部分がありました。そのため、納期に余裕のある仕事は後回しにするなど、必要以上に残業をしなくてすむように無理のないスケジュールを組んで、日々の仕事をこなしていました。
　そんな中、いつもの机上研修と思って参加した組革研は、内容が根本から異なりました。挑戦した「Ｓ－２０」では、体は疲れているはずなのに深夜に及んだ調査に夢中になったり、課題提出の納期に間に合わず、悔しい思いをしながら残業したり、物事に対してこんなに真剣に取り組んだことはかつてありませんでした。
　仕事を生活の糧と割り切ってはだめだ、私の仕事観が１８０度ひっくり返された思いがしました。
　この気持ちを大切にしたいと思い、職場に戻ってからは、自分に高い目標を課して仕事に取り組むことにしました。
　まずは、試験装置の組立作業の納期を２日間前倒しで終わらせることに挑戦しました。まず、もともと余裕をもたせて行っていた箇所の時間を短縮し、次に測定位置の取り付けなど、とくに時間がかかっていた部分の効率化をはかることにしました。しかし、その部分は予想していたよりもはるかに手間がかかり、そう簡単に時間短縮できるものではないことが取り組んでみて初めてわかりました。
　「やっぱり今まで通りでいいや」と、危うく元の自分に戻ってしまいそうになりましたが、「易きに流れてはいけない」と自分に言い聞かせ、組革研で体験した努力が報われた後の喜びを思い出しながら、なんとか目標を達成することができました。これからもチャレンジを続けます。