全員が考えを持ち寄る会議に

「いいな」と思われたら押してください。

　私が所属するチームの会議は、ほとんどの参加者がその場になって初めてテーマについて考え、誰かが出した意見にコメントするだけという状態でした。全く発言しない人や、相手の意見に同意するだけの人も少なくありません。中にはテーマそのものに関心を持たず、最後まで事実誤認している人もいました。
　私はリーダーではありませんが、このままでは他人の意見に流されるだけで考えて発言する力が育たない、と危機感を持っていました。
　組革研のミーティングは、必ずメンバー全員が自分の考えを紙に書いて貼り出し、互いに読んでから始めていました。これなら、必然的に全員が考え、自分の意見に責任を持たざるをえない状況にできると実感しました。
　私はこのすすめかたを職場でもぜひ実践すべきだと確信し、会議の招集にあたってはテーマを明確にメンバーに示したうえで、全員が自分の意見を紙に書いてくることを上司に提案しました。
　組革研経験者の上司は喜んで採用してくれて、さっそく実践してみました。危機感を共有していたためか反対する人はほとんどおらず、全員が考えを紙に書いて提出してくれました。それらを事前にメールで配信し、各自で目をとおしてから会議を始めてみると、自然と発言が活発になるとともに、回を重ねるごとにより深く考えられた案が出てくるようになってきました。
　考える習慣が身についてきたのか、会議のテーマもメンバーの中から自然と提起されるようになり、組革研のすすめかたが少しずつ浸透していることをリーダーとともに喜んでいます。
　今後、より多くのメンバーが組革研に参加することで、同じ経験をもとに話をして、共に成長していけることを楽しみにしています。