参加リポート/現場から

「人」という対象に目を向ける

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佐々木淳也 東日本旅客鉄道・安全企画部・企画グループ・主席 〔第481回/2014年9月会期参加〕  NO.496

 秋田支社で駅員、運転士などを経験後、列車の運行管理を4年間担当しました。鉄道事故が起きるたびに、その原因と思われることに対策を打ったりルールを変えたりしているが、それだけでいいのだろうかという問題意識を持って「技術アカデミー」での研究に取り組んでいます。 
 組革研に参加し、自分がこれまで対象を見ず対応ばかり考えていたのだと気づきました。最初の「S-20」では、「こま図」を一目見て分かったつもりになり、こうすればうまくいくぞなどと考えていましたが、結局何時間もコースをさ迷う羽目になってしまいました。
 職場を振り返ってみても「自分にとって何が不便か」から考え始め、「自分が不便だと感じることは、お客様にとっても不便なはず」などと思い込んでいたのです。
 組革研で「仕事には2つの対象がある」ということを聞き、「これだ」と思いました。
 私の研究テーマである「運行管理におけるヒューマンエラーの防止」では、対象は「人」と「システム」です。以前、風による事故が起きた際の対応として、運行システムについてはすぐ見直しを行っても、運行管理を行う人の判断やそのマニュアルについてはなかなか手が付けられませんでした。
 そのとき何か腑に落ちないものを感じていましたが、対象の一方である「人」のことが抜け落ちていたのだとやっとわかりました。
 1年後に現場に戻ったら、新たな「安全管理マニュアル」作りに挑戦したいと考えています。今あるルールがどうして必要なのかといったことを現場の人と一緒に考えた上で、実際の運行管理に本当に役立つマニュアルを作っていくつもりです。

只今、サイトの更新を一時停止しております。
改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

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