無意識の手抜きと闘う

「いいな」と思われたら押してください。

　組革研の「Ｓ－２０」で競合に敗れ売上げゼロで終わりました。そのしくみを全力で明らかにしたと思ったのに、無意識のうちに手抜きをしていたのかもしれません。
　職場では、何とか納期に間に合わせようとばかり考えてお客様の要望と異なる結果を出してしまったり、「これでできるだろう」と見積もった時間が足りなくなったりということがあり、次第にお客様からの信頼を失うようになってしまいました。
　部下に対しては、依頼の背景や理由などは必要ないだろうと、ただ彼らがやるべき作業と納期だけを指示していました。同じ仕事を再度指示しても部下が覚えていないことが多く、その度に一から説明し直していました。
　職場に戻ってまず始めたのは、お客様と打ち合わせをしながら手帳にメモした内容に食い違いや不足がないか、その場でお客様に確認していただくことです。メールを送った後の内容確認も、以前は電話のみでしたが、細かいやりとりが必要になりそうな場合は直接伺うようにしました。
　部下には依頼の背景を説明するとともに、お客様が切迫した様子で納期のことを話されていたなどと、やり取りで感じたことを生々しく伝えるようにしました。
　とにかくこれまで「こんなものだろう」とやってきたのを、「本当にこれでいいのか」と立ち止まって、無意識の手抜きと闘うようにしています。
　お客様や上司からはまだまだ指摘されることが多くあります。一方で部下の動きが少しずつ変わってきて、「こうしたほうが良いのでは」と提案してくれたり、「この資料がわかりやすいので付けておきました」とお客様のことを考えて行動するようになってきています。