必死になるってすごいんだ！

「いいな」と思われたら押してください。

　組革研参加前に在庫管理の改善活動でリーダーに指名されました。全く異なる分野から転籍してきたばかりで「経験の浅い自分がなぜ？」と不安になりましたが、「上司が何とかしてくれるだろう」と済ませていました。
　新しい環境に慣れることに精一杯だった私は、面倒なことがあるとすぐ逃げ出したいと思うようになっていました。
　そんなときに組革研に参加すると、チームは上期「Ｓ－２０」で最下位だったうえに欠員が出てしまいました。何とかチームに貢献したいと一人二役を引き受けた私は、いつの間にか夢中で走り、金券を獲得して嬉しさのあまり泣き崩れていました。「自分はまだ必死になれる」と思いました。
　職場に戻ると在庫管理に真剣に向き合おうと考え、まずは現場に出向いて現在の管理状況を調べました。その中で担当者に話を聞くと、古い在庫から使う「先入れ先出し」ができていないことがわかってきたのです。
　改善活動のメンバーに提起すると様々な意見が出され、中でもすぐできることとして在庫の並べ替えを自分たちでやることにしました。重量物が多く、下のほうに埋もれた古い在庫を取り出す作業に手こずりましたが、これにより在庫の劣化を防げるようになりました。
　その後は、あちこちにある在庫を集めて棚に整理する「見える化」のために現場に半月以上通いました。はじめ現場の人たちは、従来のやりかたを変えるのに反発を示しましたが、私たちの必死さが伝わったのか、「その部品は良く動くから手前がいい」などと助言してくれるようになり、最近ではバーコード管理の導入を現場主導ですすめてくれています。
　９月末の納期までに作業効率３０％アップの目標を達成しようと、メンバーとともに日々取り組み続けています。