「自分事」で成長する

「いいな」と思われたら押してください。

　弊社では現在、３０歳代後半から４０歳代前半の人材が少なく、将来のリーダーを育成することが急務となっています。
　そもそもリーダーとは何かと悩んでいるときに組革研への参加を勧められました。そして参加してみると、それまでのリーダー像を１８０度ひっくり返されました。
　これまで、リーダーというと知識が豊富で何事も自らが解決し、部下に事細かに教えて指示するものだと考えていました。
　しかし、リーダーは「教えない」「指示しない」「説明しない」「世話を焼かない」ものだということを体験し、リーダーの本質が何なのかを気づかされたのです。
　振り返ってみると、部下たちは「相談ですが…」と言いつつ、私が助言すると「わかりました。そうします」と指示されたこととして疑いもなく作業していました。まさに私が彼らをそうさせていたのだとわかり、ぞっとしました。
　今のままではいけないと考え、職場に戻ると、部下を自分の対象として、道具ではなく人として見るよう意識しました。いつものように「どうすれば良いですか？」と聞かれれば、「どうすればいい？」と聞き返し、「まずやってみようよ」などと答えています。
　最近になって部下たちは、少しずつですが「こうしてみたいのだけど」「これはどうだろうか」と仲間同士で意見を出すようになり、「自分事」として考え行動しているのを感じます。
　まだまだ道半ばですが、まずは私自身が変わることを意識し続け、部下には「丸投げではなく、薄氷を踏む思い」で任せていきたいと考えています。