お客様の困りごとを明らかにする

「いいな」と思われたら押してください。

　入社２年目で、機器メーカーからの委託でハンディ製品の仕様づくりを担当しています。
　作成した仕様案をお客様に確認していただいた際に、「もっと小さくならないのか」と求められ、技術的にできそうな範囲で外寸を小さくする変更を行っていました。
　しかし、組革研で対応の前に対象を明らかにしなければいけないということを体験し、自分がお客様に言われたことを表面的に受け取っていただけで、なぜそれが必要なのかを理解しようとしていなかったのではないかと思えてきました。
　お客様の「こうしてほしい」という要望の背景にはお客様が不便に感じている困りごとがあるはずと気づき、職場に戻るとお客様との折衝の記録を見直して、「困りごと」から仕様書をつくり直すことにしました。その際に「開発者の自己満足になっていないか？」と何度も見返しながら、自分なりの考えを加えていきました。
　でき上がった仕様書を上司に見てもらうと、「新しい視点で面白い」と言っていただけました。そして、お客様が求めていることに応えられているか検証したいと思い再度の訪問をお願いすると、許可をいただくことができたのです。
　以前は、お客様に言われたとおりに作ればいいとしか思っていませんでした。しかし今では、お客様が必要としていることを明らかにするところから始めなければ手抜きなのだと考えています。
　自分で調べ考えた成果をお客様に受け入れていただけるかどうか。不安もありますが、今から行くのが楽しみです。