部下の表情が活き活きしてきた

「いいな」と思われたら押してください。

　東海地区生協の組合員を対象に保険の営業をしています。
　部下はいろいろなことを質問してきます。私は彼らが困らないようにと、その都度、過去の書類や事例を調べて答を探し、部下もそんな私の様子を見ながら待っているということがよくありました。
　営業成績が上がらないのに営業に行こうとしない部下には「ここで営業してくるように」と指示していました。しかし、なかなか契約には結びつかず、帰社後の部下にその日の様子を聞いても言葉少なでした。
　組革研を体験してからは、私の事細かな指示が部下の邪魔をしていたのではないかと考えるようになり、部下への接しかたを変えることにしました。
　部下から組合員への対応について聞かれたときには「あなたはどう思う？　その方の要望は何なのだろう？」と問い返すだけに留めました。部下は不満気な表情で戸惑っていましたが、そのうち自分で資料を調べ始め、組合員にも電話で確認し直していました。
　営業についても極力指示を減らしました。しかし、部下がどうしても結果を出せないときには、「こういう方法もあるよ」と口を出してしてしまうこともあり、その度に反省させられました。
　しばらくすると、部下からの質問は減ってきました。そして、「〇〇の理由でこうしようと思いますが、どうでしょう？」と自分で考えてから相談しに来るようになってきたのです。
　営業成績の上がらなかった彼は「〇〇でイベントがあるのでここへ営業に行ってみます」と自分で営業ツールを用意して出かけるようになりました。まだ契約に繋がってはいませんが、帰社後の表情は以前より活き活きし、出先での様子を詳しく説明してくれるようになってきています。