現場の手で生産性５０％アップ

「いいな」と思われたら押してください。

　ある樹脂製品の生産性が５０％アップし、製造課の収益を支える大きな柱の１つになりました。
　これまでこの製造工程における最終的な粘度調整は、製造現場ではなく品質保証グループが行っていました。製造現場は３交代、品質保証は日勤のため、待ちの状態が発生し、完成までに長い時間がかかっていました。
　組革研から戻ると、営業から需要の増加で生産数を上げることになったと言われました。このままだと、納期遅れが続発してしまう！　厳しい規格を通過するために、品質保証が担当してきた最終調整を製造現場でできるようにすることが急務となったのです。
　やってみようじゃないか！
　私自身、部下には無理だと決めつけてずっと品質保証に頼ってきました。しかし組革研に参加して痛感しました。部下には力があるのに私が押さえていたんだと。彼らを信じよう。
　品質保証からただ教わるのではなく、自分たちで粘度調整や検査方法を勉強し、一から手順書を作っていこう。１１人の部下にそう話すと、責任の重さから戸惑いの声が多く、不安になって夜中に電話をかけてきては、私に判断を求めてくることもしばしばでした。
　しかしそのうちに、班長が中心となって品質保証と連絡をとり合い、わいわいやりながらも全員が実施できるようになりました。自信を持って取り組む様子が伝わってきました。品質保証待ちのロスがなくなったことはもちろんのこと、生産性アップ５０％を達成したのです。
　今では 「この製品も自分たちでできないのか？」と、他の製品への意見や問題点が続々と出されるようになり驚いています。