部下たちに支えられている

「いいな」と思われたら押してください。

　昨年からプロジェクトリーダーを任されるようになりました。
　それまで一人で仕事をすることがほとんどでしたが、部下を持ってみると、指示されたことしかやらない、問題が起きても自分の担当でなければ報告しないなどと良くないところばかりが目につくようになりました。「自分でやったほうが効率的なのに」とも思いましたが、納期に間に合わせるためにはしかたがないと諦めていました。
　組革研に参加すると、所属するチームのリーダーが指示ばかりしていてブロックリーダーに解任されてしまいました。すると、それまで指示待ちだった我われメンバー全員が、自分たちで何とかしなければと動き出し、全力で「Ｓ－２０」を解明したのです。自分一人の力ではとてもできなかったことだと感じ、職場でも家庭でも自分が周りの人たちに支えられてきたことに気づかされました。
　私はこれまで、部下の能力を決めつけて仕事を割り振り、事細かに指示していました。しかし、部下が力を発揮できるようにしなければいけないと考え直し、できるかぎり口を出さないようにしました。部下たちは初め、「決めてくれないと作業ができない」と不満そうでしたが、徐々に「こうしようと思うのですが」と自分で提案するようになってきました。
　また、部下どうしのショートミーティングの場を設けると、しだいに相談し合う姿が見られるようになり、問題発生時には私の指示がなくても関係者で話し合い改善に取り組みました。
　私が長期出張で不在の間に短納期の仕事が発生した際には、自分たちでお客様と打ち合わせを行い、無事に納品まで済ませました。部下の力がなければ仕事はすすまないのだと改めて感じさせられたできごとでした。