システムがどのように使われるかを「見える化」した

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　お客様からの依頼を受けてシステム構築をしています。
　プロジェクト開始時の打ち合わせでお客様から求められた要件をもとに仕事をすすめていました。しかし納品直前になって、システムを運用する現場の業務内容とずれのあることがわかり、大きな修正をすることが何度かありました。
　どうしたものかと悩んでいるときに、組革研で現地現物を徹底して調べるということを体験し、これまでシステムを運用する現場を知ろうとしていなかったことに気づかされました。そして、お客様にとって本来必要なことを何とか摑まなくてはいけないと考えました。
　そこで、システム設計前に現場の業務フローを作成することにしました。まずは、お客様と打ち合わせた内容から現場での業務の流れを想定して図にしました。それを現場のユーザーに見ていただいて、実際の作業と異なる点を修正し、システムがどのように使われるかを「見える化」したのです。
　すると、当初はわからなかった要件が見えてきて、お客様と再度打ち合わせをして確認すると、その後は大きな修正もなく納品できるようになってきました。
　このような対応を評価していただけたのか、関連するシステムについても追加で注文していただく機会が増えています。
　また、この「見える化」により、部下たちもユーザーの視点で具体的に考えられるようになってきたようです。
　先日、お客様が提示された要件を部下が業務フローに基づいて点検し、機能の追加が必要であることに気づきました。そのことを自信を持ってお客様に提案する部下の姿が印象的でした。