自分の仕事として取り組む

「いいな」と思われたら押してください。

　鉄道の線路を維持管理する会社に昨年入社しました。
　仕事は上司から言われたとおりにやっているつもりでした。しかしそのうち、「もっと速くできないか？　やるべきことは他にもあるよ」と言われるようになり、どうしたらいいかわからなくなってしまいました。
　組革研に参加すると、リーダーは何も教えてくれません。自分たちで調べ考えてすすめるしかありませんでしたが、この体験から、自分の問題として仕事に取り組むことが大切なのだとわかりました。
　職場に戻り、優先順位を常に考えるようにして、指示される前に行動することを日々の目標にしました。最近では、上司に聞かれたときに「もう取りかかっています」と答えられることが増えてきて、「じゃあ〇〇もやっておいてくれ」と新たな仕事を任されるようにもなりました。
　資料作成を担当した際にはより良い物を作ろうと考え、期限より数日早く上司に提出して意見を伺いました。誰にとっても見やすいものにしようと先輩たちにも見てもらいました。見やすくしたつもりなのに「見づらい」と言われても、悔しいのを堪えて「まだまだだ」と考え直しました。
　そんなときに「自分離れ」という言葉を思い出し、今の自分と違う見かたができないかと考えました。そして、同じ資料を２回作ってみることにしました。１度資料を作った後にもう１度ゼロから作り直すのです。時間がかかるのでいつでもできるわけではありませんが、やってみると気づかなかったミスを見つけられ、同じところでも表現が少し違ってきて、良くなったと実感できました。
　私が担当する仕事はまだ職場全体のほんの一部ですが、自分の仕事として充実した気持ちで取り組んでいます。