「代理だから」と手を抜いてしまった

「いいな」と思われたら押してください。

　「自分で説明できないようなシステムを導入したのか？」。上司から叱責を受け、「私の担当ではないから」といういい加減な気持ちで対応していたことに気づきました。
　タイヤ設計部門のシステムの維持管理を担当しています。生産系システムの担当者が行った修正を現場に導入する際、その担当者が出張となったため、私が代理として立ち会ったときのことです。
　予定通りデータ通信が実現して無事完了と思い、部署に戻って上司に結果を報告すると「処理の中身を詳しく説明してほしい」と掘り下げて聞かれました。しかし私はプログラムの概要しか把握しておらず、きちんと説明ができなかったのです。
　組革研を体験して以来、自分が担当として問題に対処するときは、二度と同じ不具合が起こらないよう、処理の流れや過去の対応履歴を調べ、動作検証も徹底的に行ってきました。しかし今回は代理であることに甘んじ、「修正内容は担当者が把握しているはずだから大丈夫」と詳しく調べようとはしませんでした。
　その後、自分で内容を確認しなくてはと考え直し、プログラムとその処理に関係する要素の動きを書き出してプログラム修正の内容を確認しました。すると、ごくまれなケースとして設備側とシステム側でデータの整合性が取れなくなることがわかり、新たに修正しなければならない部分が見つかったのです。
　翌日、出張から戻った担当者に状況を伝え、システムは問題なく修正されました。しかし、代理であっても、私が関わる仕事については私自身が追求し解決しなければならないのだと、深く反省させられました。