工事担当者を顧客との交渉の場に連れ出してみた

「いいな」と思われたら押してください。

　私はプラントメンテナンス業務の営業をしています。所長補佐として工事事務所全体のマネジメントをする立場でもあります。
　人員不足もあり、事務所ではみんな目の前のことに追われ、全員が集まる定例ミーティングも月に一度きりです。工事で不具合やミスが起きてもそれを知るのは担当者と一部の上司だけで、そのことを知らずにいた別の担当者が同じミスをして顧客から強く指摘されました。事務所の採算はとても厳しい状況にあるのですが、それを知っているのは管理職だけです。
　私は、事務所内が互いに無関心で一体感がない状態を問題だと感じていましたが、どうすれば良いかわからないままでした。
　組革研に参加すると、みんなが必死でやってもなかなか成果を出せず納期だけが迫るという苦しい状況の中で、チームとしての一体感が生まれることを体験しました。
　私は、職場でも状況を共有することでチームとして力を発揮できるのではないかと考え、工事担当者を客先での見積査定の場に連れて行き、少しは実状を体感させようとしました。
　「忙しい」と言い訳をして最初から逃げ出す者もいました。同行して顧客の厳しい査定にうまく対応できなかった者は、「見積書類のフォーマットをもっとわかりやすくしたほうがいいですね」と反省していましたが、その後も相変わらず同じような見積書を出してきました。
　まだまだ変化はありませんが諦めずに続けています。今後、みんなの困っている状況を事務所内で共有する機会をつくりたいと考えており、組革研でやったように、みんなで書いて貼り出すミーティングにしたいと計画しているところです。