製造現場と供給先を結びつける

「いいな」と思われたら押してください。

　私はモールド（タイヤの金型）の生産管理に携わり、現在そのシステムの再構築を任されています。　
　以前、生産コストの安い海外でモールドを発注した際、実績あるメーカーがベストと判断したのですが、思うように進みませんでした。メーカーの生産能力などを十分調べていなかったからでした。
　そのときは失敗したと思いながら、仕事のすすめかたを変えるには至りませんでした。しかし、組革研に参加して「Ｓ－２０」の調査などから「対象を捉える」ことの重要性を知り、今の仕事でも同じような過ちを犯しているのではないかと思いだしたのです。
　職場に戻ってから、自分の「対象」を強く意識するようになりました。
　今回のシステム再構築の場合、モールドを必要とするタイヤ工場と供給する製造現場です。そして、それらを結びつけるのが私の仕事です。
　タイヤ工場が求めるものは、低コスト、高品質、急な増産への対応など、状況によって様々に異なるはずなのに、今までは依頼された図面通りにつくるだけだったのです。
　現在では工場から「なんでそんなことまで聞くのか」と言われるくらい、事前に調べ製品に反映させています。
　製造現場についても、急な増産で計画組み直しなどが生じたとき、作業状況を調べもせずに指示だけ出していました。現場からは「そんな急にはできません」と反発を受けていましたが、今は状況をよく調べて相談しながらすすめています。
　現場に足を運びそれぞれの状況を明らかにすることがシステム再構築の重要なカギになるはず、と頑張っています。