他人事から自分事に

「いいな」と思われたら押してください。

　私はタイヤの金型設計業務に携わり、その効率化のために設計の自動化に取り組んでいます。　
　現状比５０％の設計工数削減という目標を与えられましたが、達成は無理だと思い、できるところまでやればいいと半ばあきらめていました。一緒に取り組んでいる同僚は過去に同じようなテーマに取り組んでいたので、彼がやってくれるだろうと他人事になっていました。
　こうした仕事への姿勢をうすうす自覚してはいましたが、はっきりしたのは組革研でした。「Ｓ－２０」の調査で、誰かが発見してくれるだろうと無意識のうちに手を抜いていました。発見をチームで一覧すると、自分のいい加減さがはっきりとしました。
　これではまずいと再び現場に行くと、自分が正しいと考えていたことが間違っているのに気づき、それがきっかけとなりだんだんのめり込んでいきました。一方で思い込みの恐ろしさを実感することにもなりました。
　組革研後すぐ「自分がやるんだ」の強い意識を持ち、何からやるかと考えて、以前設計業務を洗い出したときに自動化が困難だと考えていたある部分の自動設計に取り組むことにしました。
　しかし、進めていくうちに、現状では自動化に膨大なコストがかかるという大問題が明らかになり、ベテラン社員から効率化の全体を捉える前に部分だけやってもだめだと指摘されてしまったのです。
　思い込みの恐ろしさを知ったはずなのに、また「対象」を十分に捉えずに突き進んでしまいました。
　しかし以前とは違い自分事として仕事をしています。最後には絶対自分の手でやり遂げる決意です。