ここが大事だ

「いいな」と思われたら押してください。

　昨年異動した職場は、若手が中心なのですが元気がありません。彼らは、客先からの依頼や上司の指示に応えるだけで精一杯だという様子、言われたことを淡々とこなすだけの作業になっていました。
　どうすればこの状況を変えられるか、思い切って営業活動を１日止め、現状の自分たちとありたい姿についてじっくりと話し合う場を作ってみようと考えたのです。
　私はメンバーを集めて、〇日は営業を止めて、ミーティングを行う。テーマは「これまでの自分たちはどうだったか」、自分たちだけですすめるようにと伝えました。彼らは初めてのことに驚きの様子です。私もハラハラした気持ちで当日を迎えることになりました。
　あにはからんや、私は、「受け身ばかりの作業」の紙を見て、そうさせていたのは我々リーダーだと、ハッと気付くことになってしまいました。
　次に、「ありたいチームの姿を描く」がテーマになると、「チームで戦う」「主体的に」などの前向きな言葉が飛び交い始めたのです。この言葉だけで終わらせてはいけないと思い、「ありたい姿を実現するために、行動計画を立てよう」とテーマを追加しました。「えっ、そこまで」という顔のメンバーもいましたが、ここが大事だと、何としてもやり切らせることにしました。
　彼らは、支社の戦略課題推進に、５つの委員会を立ち上げることを提案してきました。自分たちが推進役と意気込みます。早速動き始めた〇〇の市場拡大委員会では、「年内に〇〇店に…、そのための私の行動は…」など、行動プランを出し合う姿がありました。
　メンバーの問題意識の高さや熱い気持ちを閉じ込めていたのは、私かと痛感しました。