部下が自分の仕事に自信を持ちはじめた

「いいな」と思われたら押してください。

　昨年10月に現組織の営業リーダーとなり約1年が経ったとき、上司から「組革研」へ参加したらどうかと勧められました。そこでは、自分が良かれと思ってやってきたことが間違っていたと思い知らされました。
　それまでの私は、聞かれたことには１から１０まで答え、部下が失敗しそうだと思う時には、そうならないように先回りして細かな助言していました。部下のためにと思って、逆に彼らの成長につながるはずの「困ること」を取り除くようにしていたのです。
「組革研」から戻った私は、仕事のやり方は納期も含めて全て部下に任せ、何か聞かれてもまずは自分で考えるようにと答えるようにしました。急に何も教えてくれなくなったリーダーに面食らったようですが、部下たちは徐々に自分で考えて、仕事をすすめるようになってきました。
　最近では、取引先との商談でも自分で考えてその場で結論を出せるようになってきて、課題を持ち帰って私に相談することが減ってきました。営業にスピード感が出てきただけでなく、商談の場できちんと決めることができるので取引先からも信頼されるようになり、部下たちも営業担当者としての自信を持ちはじめているようです。
　ただ、自分で考えて仕事をすすめていると、時には失敗してしまうこともあります。しかし失敗してしまったのは自分が考えた結果。彼らはなぜそうなってしまったのか、次はどうしなければならないのかを必死に考えています。
　このやりかたが正解なのかどうかまだ不安はあります。しかし、部下たちが困ったことに直面しながら少しずつ成長している姿を見て、これを続けていこうと思っています。