いつの間にか彼ら自身で結論を出している

「いいな」と思われたら押してください。

　 私が商品テーマリーダーになった１０年まえ。 当初はチームがバラバラであることに悩みましたが、一人ひとりに真剣に向き合うことだけを意識し続けていくと、次第にチーム力が上がっていったと実感できました。
　 しかし組織が変わり新たなチームになると、これまでどおりに接しても、新たな提案が出てこない、ミスを繰り返すという状況になったのです。 なかなかチーム力が上がらないのはどうしてなのか？ その状況を放っておけず、私が業務の細かいところまで指示するようになっていました。
　 それが私の 「三逆リーダー」体質によって生まれていたのだと、 「リーダー参加」して痛感しました。 組革研でメンバーを前にし、職場と同じように説明することから始めてしまったのです。 一度や二度ではありません。 しかもブロックリーダーに指摘されるまで、気づかない。
　 さらに確信したのは職場に戻った時でした。 １週間も離れていたのに何の問題もなく職場が回っていたのです。 様子を聞くと、個々に困った場面はあったものの、お互いに相談しながらすすめたとのこと。 ふり返ってみると、そういう時は私が口を出し彼ら自身から問題を取り上げていました。
　 自分が原因だったとわかった私は、もう一度やり直すと決心し、部下はできると信じて本人に考えさせることを自分に課しています。 ひたすら待つ身の私にとって、彼らからの発信は今まで以上に遅く感じられてしまい、黙っているのは本当にストレスです。 でも、我慢しています。
　 これまでも常に全てわかった上で指示していたわけではありません。 彼らからの相談時には、自分は本当にはわかっていないと自らに言い聞かせ、 「対象は何か」を問いながら、一緒になって悩んでいます。 すると、いつの間にか彼ら自身で結論を出すように変わってきています。