参加リポート/現場から

「対象」と向き合い、伸びていく部下の力は無限大

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常木 治  東レ 参事 購買・物流部門長  〔第300回/1996年6月会期参加〕  NO.1526

  弊社で扱う原材料は約2000という数です。 中でもトップ3品目の調達はその重要度や難易度が別格であり、優秀な部下3名を人選して彼らに分担させるのが伝統的なやりかたでした。 トップ1がA君、トップ2がB君、トップ3がCさんのようにです。 重複して担当させることはありません。
  ところがA君の急な異動で、彼の携わっていたトップ1の品目の担当者がいなくなってしまいました。 部内で次に優秀な人を選んで代替させるのがこれまでの定石、しかし私はこれを破りました。 トップ3を既に担当していたCさんという女性にトップ1も任せました。 以降の彼女は、わが社にとって最も重要なトップ1と3という2つの品目を受け持つことになります。
  普段の彼女をよく見て、彼女なら絶対できると信じて決めました。
  当初、彼女はやらされ感を隠そうとしませんでした。 仕事量が一挙に倍ちかくになるのです。 負担が大きい、責任が重いといって最初はとてもぐずりました。 しかし結果としては、見事にやり遂げてくれたのです。
  困る彼女に口出しして助けることはできましたが、けっしてやってはいけないと強く思って、我慢しました。 彼女がどう動いているか、どのように問題に向き合っているかを毎日見守りました。 必ず乗り越えてくれるという思いで。 陰で泣いているということは度々聞いていましたが。
  もちろん報告は頻繁に受けるようにしました。 そのつど感じたのは、彼女がきちんと 「対象」を掴んでいることでした。 そしてわずか1~2か月で、以前に3人で分担していた頃に劣らない成果を出すようになったのです。 できると信じたことは間違っていなかった。
  この体験は今でも私の支えにもなっています。 「対象」を拠りどころにすることによって、拡がり伸びていく部下の力は無限大だと信じています。

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