指示されるまえに動き出すようになった

「いいな」と思われたら押してください。

　 組革研に参加するまえ、私は入社２年目になる２名の指導役を担当していました。 彼らの面倒をみることが与えられた私の役目だと思い、その頃は文字どおり手取り足取り彼らに教えていました。
　 お客様のご要望に従い、より良いシステムを開発することが私たちの業務ですが、大枠のすすめかたは開発手順にそって仕事はすすめられます。
　 その中で私は、システムを構築する過程でどのようなことを気にしなければいけないか、また、途中で躓きやすい事がらを過去の事例から想定し、彼らが同じ失敗に陥らないように先回りして説明していました。 最も恐れていたのは手戻りが発生し、納期に遅れることでした。
　 それが指示待ちを生み、育てていたと組革研で気づき、思い切って彼らにタスクを投げ、任せることにしました。
　 １年もの間ずっと教えられ続けた彼らにとって、突然任されるようになった状況変化はかなりきつかったかもしれません。 わからないことを苦労しながら調べるので、当然時間もかかるようになりました。 また彼らが出した答えが間違っていて、差し戻すこともありました。
　 しかしやっていくうちに、彼らが自分自身の問題として考えてくれるようになったと感じています。 それまでしばしば感じていた待ちの姿勢が少なくなり、次の工程を指示されるまえに動き出すようになりました。
　 お客様にとっても、言われるまで待っているより自ら質問してくる担当者のほうが好ましく信頼されるはず。 それを知っていながら指示待ちづくりを続けてきたことを、今さらながら後悔しています。
　 ２人とも２か月ほど前からお客様の職場に行って、システム開発に取り組むようになりました。 今のところ、いい評価をいただいています。