参加リポート/現場から

ここで口出ししてはいけないと自分に言い聞かせている

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瀬野貴彦  マツダE&T 車両実研部 強度実研グループ 主任  〔第515回/2018年10月会期参加〕  NO.1474

1474senoHP.jpg  期間が割と短く一人で担当する業務では、メンバーたちは依頼主との調整や具体的なすすめかたの提案、スケジュール管理など主体的に考えてすすめますが、数人でチームを組んだ途端に指示を待ってスケジュール管理が不十分になり、無駄な作業や手戻りを発生させることがありました。 その様子を見た私は、関係者を集めて状況を把握した後で次の作業を指示し、軌道修正をしました。
  業務内容は普段と変わらないのに、組織単位や規模の大きい仕事になると彼らがなぜ指示待ちになってしまうのか、私にはわかりませんでした。
  しかしそれが、自分がやらなくてはいけないと思う状況に私がさせていなかったから、ということが組革研でわかりました。 指示待ちは彼らの問題だと私は考えていましたが、それぞれの役割と責任を明確にしないまま彼らに任せ、問題が起こりそうになると私が安易に手出ししてしまう、このくり返しが彼らを指示待ちにしていたのです。
  組革研後、業務ごとに責任者を決め、完結するまでの全てをその人に任せました。 たったそれだけのことで、キックオフ会議、役割分担、日々の進捗確認とフォローやまとめまで、彼は率先して周囲を引っ張り、業務を完結させるよう活発に動いてくれました。 自身が責任者となり甘えられない状況になって、他への遠慮もなくなったのだと思います。
  この変化を他にも拡げたいと思い、私たちが現在挑戦している開発業務でも個別に責任範囲を決めすすめさせました。 しかし、この業務ではまだ責任者になった部下が率先して動くようには変わっていません。 責任が増し決められた手順も無い。甘えたい気持ちに引っ張られているのかもしれません。
  思うように動けず困っている彼らの姿を見かけます。 ただここで今までのような安易な口出しをしてはいけないと自分に言い聞かせています。 本人の問題として解決させることを強く意識して取り組みたいと思います。

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