恒久的な再発防止に向けた取り組みに

「いいな」と思われたら押してください。

　 職場ではさまざまな原因による問題が発生します。 そのつど 「現地現物」が大事、事実をよく見なければいけないと言ってやってきたつもりでした。 でもトラブルの真因を捉えることはできず、打った手はどれも再発防止までに至っていませんでした。
　 その理由が組革研でわかりました。 トラブル発生後、最初に現場や現物を見ることから始めるものの、間をおくことなく対策を考えていました。 中途半端な調査結果をこれまでの経験値や推測で補い、もっと深く事実を見ることを邪魔していたのです。
　 組革研から戻ってからすぐ、職場で問題が発生しました。 関係者がすぐに集まり話し合いが始まりましたが、いつものように議題はすぐ、どのような手を打っていくかになりました。
　 これまでなら私も一緒になって打ち手の話しに加わっていたと思います。 しかしこの時の私には、真因を追求しようとする話し合いには感じられず、それぞれの打ち手も再発防止できるものには思えませんでした。 理由の一つに、数年まえも同様なことが起こっていたからかもしれません。
　 そして私は、なぜ設定を変えると収まるのか、なぜこの設備に限ってこの問題が起こってしまうのかを、状況を見ながら考え続けようとみんなに呼びかけました。
　 これまでとは全く違うアプローチです。 少しずつ工夫を重ねながら続けていますが、今のところ安定しています。 今回のことをきっかけに、一時的な取組みに終わらせず恒久的な再発防止に向けた活動にしていきたいと、現場から提案を受けました。 あれ以来、現場の彼らの状況を見る目が細かく、厳しくなっていると感じています。