「一覧一望」で無駄を省き、今の人数で顧客を増やせた

「いいな」と思われたら押してください。

　 何もわからないと知っているはずなのに、リーダーから指示はほとんど無く、はじめはまったく動けませんでした。 動き始めがいつも最後、少し苛立ちました。 上期Ｓ－２０の成績も酷いものでした。
　 しかし下期ではゴールでき、達成感を味わえました。 一人だけではなかなか捉えられなかった仕組みも、一人ひとりがしっかりと「対象」を調査し、グループ、チームという単位でぶつかり合っていけば捉えられることを実感しました。
　 その頃職場で続いていた問題は人手不足でした。 新規のお客様の集荷が始まりましたが、今の人数ではお客様の希望している集荷時間に運転手を宛がうことができないと配車担当も悩んでいました。
　 その時、直前に体験した 「個で書く」こと、そして 「一覧一望」を思い出しました。 それぞれの運転手に最終配達先やその後の集荷時間、手待ち時間などを、さっそく書かせました。
　 いつもの社内会議ではほとんど紙に書くことはなく、発言に賛否を求める形式です。 実際に 「書いて」と伝えると部下たちはかなり面倒くさそう、でも嫌なことを承知で書かせました。
　 それらを 「一覧一望」してみて驚きました。 全体の状況がわかってきて、最終配達先から集荷先までの移動距離の長い運転手や、集荷まで時間を余らせている運転手、集荷先で待たされている運転手などがはっきりと見えてきたのです。 いつもは同意だけしていた運転手も、傍観者から参加者に意識が変わってきたように思えました。
　 休憩時間を除く無駄な時間を把握し省けたことによって、運転手のルートを変更し、今の人数で顧客を増やすことに成功しました。