全体を意識して話すようになった

「いいな」と思われたら押してください。

　 職場で私は、航空宇宙機器の外装などの構造材料となるハニカムを製造する現場の一つを任されています。
　 これまでは、係の中で２班あるうちの１つの班を任されていました。 ところが１年半前の異動で係長に就任しました。 班長も兼任です。 その瞬間から私の業務が一変しました。
　 班長時代は現場を離れたことはほとんどありません。 しかし係長になって会議や現場以外の業務に時間を取られるようになり、さらに２つの班を見なければなりません。 班を見られる時間は１日わずかな時間という状態になってしまいました。 状況がつかめない、メンバーとコミュニケーションが取れない、そう悩んでいた頃、組革研に参加しました。
　 参加して痛感したのは、自分が目のまえの事象をちょっと見ただけですぐわかったつもりになってしまうこと、さらに、わかったと思って過去の経験からすぐ対策を考えてしまうことでした。
　 それは職場でも同じ、しかも現場に張り付いていた私はその対策を細かくメンバーに指示し、時には部下に任せず、自分で解決してしまうこともありました。 現場に行けなくなった途端にメンバーの動きが遅くなってしまったと感じた理由がわかりました。
　 職場に戻り、できる限り指示を止め、いろいろな状況に対して部下がどう考えているのかを、そのつど問い掛けるようにしました。
　 動き始めという点では、指示していた頃より少し遅いかもしれません。 しかし指摘された箇所しか見なかった頃に比べて、メンバーが全体を意識して話すようになったと思っています。 現場を見て、違うという考えをはっきり言う部下も出てきました。 もっと考えてすすめさせたいと思っています。