全員参加の会議になった

「いいな」と思われたら押してください。

　 部下を成長させたい、良いものを作りたいとずっと考え、それなりにやってきたつもりでした。 しかし組革研を体験した今ふり返ってみると、私が敷いたレールの上に彼らを早く乗せようと考えていたのかもしれないと思わざるを得ません。 前日に起きたことを朝礼でふり返った後、私はああしよう、こうしようを全て自分で決めて彼らに指示していたのです。
　 組革研以降、朝礼が終わると 「どうしたらいいと思う」と部下たちに問うようにしました。 ラインの停止後に点検を始める際も、「どこから見ればいいのか？」と、まず彼らに聞くことから始めました。
　 少しずつこれまでと変わってきました。 ライン停止後の試運転時に、彼らは自らデータを取るようになり、結果を報告するようになったのです。
　 ちょうど組革研に私が参加している間、安全上のヒヤリハットが職場で起こりました。 今回とくに問題なのは、他の職場で同じようなことがあったのにそれを再発させてしまったことでした。
　 通常は室長を中心にして会議がすすめられます。 しかし組革研から戻った私は室長に頼んで、私がその会議をすすめることを了解してもらいました。 話し出すことから始めず、組革研で自ら体験した 「紙に書く」ことから会議を始めようと決意しました。
　 これまでの会議では発言者は限られた人だけ、しかもほとんどその人たちの考えで結論が出ていました。 しかし書いたものを持ち寄った今回は、発言の無かった人も自分の考えを述べるようになったのです。 話す内容も具体的で、状況がはっきりしないことは実際に調べ直す場面もありました。
　 対策も自分たちが実行することをはっきりと意識したものになりました。 誰も他人事で受け止めない、全員参加の会議になったと思っています。