これまでの彼らとは全く違っている

「いいな」と思われたら押してください。

　 職場で私は課の安全を守る統括者として、安全委員の部下たちをまとめて活動をすすめていました。 彼らは指示を待っていることが多く、何かトラブルが起こるとすぐ、 「松田さん、どうしますか」から始まります。 その言葉が、彼らからの信頼だと私も思っていたのです。 それに応えようと必死になって対策を考え、伝えていました。
　 それが真逆、むしろやってはいけないことだと組革研でわかりました。 そのきっかけは 「三逆リーダー」の話です。 すぐに教え、指示し、私の思いどおりになっていないと説教する。 その逆に、彼らが自分でできることにもいちいち世話をやく。 私の姿そのままでした。
　 課内の安全活動が私の色になり過ぎていたのも、彼らがやりたいことを言い出せず、その力を抑えつけていたことが原因だったと腑に落ちました。
　 本来ある部下の力を引き出したい。 そのためにはまず、自分を変えなければならないと思いました。 組革研から戻ると部下への指示を止め、やりかたを示さずに彼らに考えさせるように変えました。
　 課で私たちは、年間完全無災害の達成という課題に取り組んでいます。 ところが毎年、何らかの問題が起こり達成できない年が続いていました。
　 これまでは過去の経験だけで判断し対策を打ってきましたが、組革研を体験し、それについても、まず 「対象」にしっかり向き合うことから始めなければいけないとわかりました。
　 私が 「脱三逆」を決心し、部下たちにも 「対象」に向き合うことを求めるようになってから、彼らから赤裸々な意見が出てくるようになったと思っています。 まだ始めて２か月ですが、今までとは全く違っていると私自身が最も感じています。 彼らとともに課の年間完全無災害を継続し、来年こそは、協力企業も含めた年間完全無災害を達成させます。