参加リポート/現場から

「これぐらいはいいだろう」は止める

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奥田益成  三井E&S造船 千葉工場 製造部 塗装課 主任  〔第511回/2018年5月会期「リーダー参加」〕  NO.1371

  組革研2日目のリーダーミーティングで 「他人事」 「リーダー不在」と指摘されましたが、何を指摘されているのかわかってはいませんでした。
  しかし 「メンバーに向き合うまえに、自分と向き合えない自分に向き合わなくちゃ」というひと言が胸に刺さり、それから何かが吹っ切れたような気がします。
  その日の夜、 「S-20」の仕組みをまだ捉え切れていない私のチームは三度目の調査に出かけました。 現場に出るチャンスはもうありません。 私も現場でメンバーの様子を見に行きました。 その時、仕組みを捉え切れないまま断念して戻ろうとするメンバーの姿を見た途端、 「捉え切るまで戻って来るな!」と強く言っていました。 最後まで全力でやり切ってほしいという気持ちからつい言葉が出ましたが、その言葉に対し 「わかりましたもう一度調査してきます」という応えに嬉しく、涙が出そうになりました。 気がつくと深夜も過ぎキャンパスに戻る最終バスの時刻になっていました。
  今回の 「リーダー参加」まえ、職場での不安全行動について私は悩んでいました。 塗装現場は化学物質を扱うため、行動が厳格に決められています。 しかし、状況によってはついそれを破る人もいたのです。 私もそれを知りながら見てみぬふりをしていました。 自分の悩みの元凶が自分自身にあったことに気づきました。 先日、その規則を破った人に作業を止めさせ、 「今日は仕事をしなくていいからもう帰れ」と厳しく伝えました。
  その人はその日の給料は支給されません。 それでも本人と職場の安全のために 「少しくらいはいいだろう」は止めると決意しました。私が全力で向わなければ相手も全力で対応してくれないことに気づかされたからです。
  まだ、不安全な行動が完全に無くなることはありません。 もっと強く迫っていかなければと思っています。

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改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

脱・「三逆リーダー」
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