「対象」を明らかにする仕事を心がける

「いいな」と思われたら押してください。

　 組革研で体験した 「消化・発見法」のすすめかたの中で、対象に関係あると思われるものを全て貼り出す 「一覧一望」が最も印象に残っています。
　 始め、私が貼り出したのは上期に自分が歩いたコースのこま図と全体の地図だけでした。 そこからわからない点をリストアップするだけで、 「対象」である 「Ｓ－２０」がどうなっているか、明らかにできると考えていたわけです。 ブロックリーダーやチームリーダーから指摘を受けて思い違いに気づき、慌てて全てのこま図を揃えました。 今から考えると、 「一覧一望」の意義を理解していなかったことや「手抜きからの脱却」ができていなかったことに加え、 「自分にとってどうか」という視点から「対象」を見ていました。
　 組革研の体験を経て、自分が今までに携わってきたシステム開発の仕事においても、対象の一部しか見ていなかったことが理解できました。 対象に関係のあるデータの中で、自分にとって必要と考えた、一部のものだけを集めて開発を見切り発車することが多かったのです。
　 「他にも必要なデータがあるのかも知れない」という漠然とした不安がなかったわけではありませんが、結局は 「自分にとってどうか」の視点で対応を決めていました。 これまで、ユーザーの要望をなかなか聞き出せない、開発の後戻りが生じるといったことが多々ありましたが、その原因は対象を明らかにしていなかったことではないかと考えています。
　 今では、開発に取り組む前の 「一覧一望」を心がけています。 対象に関係あると思われるデータを全て集めるのはそれなりの時間もかかりますが、前よりは対象に近づけているという自信につながり、不安を覚えることは少なくなりました。 まだ目に見える業績にはつながっていませんが、結果に向けて前進していきたいと思っています。