あれもこれもさせたいという思いが日に日に増している

「いいな」と思われたら押してください。

　 メンバーのために熱い思いで闘うと決意して、 「リーダー参加」に臨みました。 しかし闘えない自分を初日から痛感させられました。
　 チームメンバーが掲げた 「『Ｓ－２０』についてわからないこと」を書き出す目標件数は、他チームに比べると低い数字でした。 やってみると、目標をあっさりクリアしたメンバーがいました。 達成後、彼はとくにすることもなく時間を持て余しています。 そのままにさせておいてよいのか？　そう思いながら、私はけっきょく何もできなかったのです。
　 「生き方、世界の見方を変えるには、これまで身につけてきた思想の初期設定を書き換える必要がある」。 最終日の朝、キャンパスリーダーからお聞きした言葉です。 そしてその直後のミーティングで 「あなたは欲がない」と指摘され、これまでのモヤモヤの全てが結びつきました。 自分の初期設定は 「欲を持たない」だったのです。 物事をきれいごとで済ませ、泥臭く生きようとしていなかった自分に気づかされました。
　 職場で私は、診断用酵素の製造管理を担当しています。 現場のトラブルは減らず、しかも同じような現象が再発していることに悩んでいました。
　 組革研後、一時しのぎを止めさせると決意しました。 とりあえずの対策を打ってもそれで終わらさず、さまざまな現象をとことん調べるよう部下たちに求めるようにしました。 それでも今はまだ変わったとは言えず、要求されているからやっているという感じしか彼らからは受け取れません。
　 彼らにトラブルの真因を発見させ、その喜びを体感させたい。 組革研後、あれもこれもさせたいという思いが日に日に増しています。 そのためには絶対にやりきらせなければいけない。 恐ろしいほど自分の体に染みついた 「教える、指示する」をそぎ落としてやり通すのみ、そう思っています。