辛抱強く、やり続けなければいけないと覚悟している

「いいな」と思われたら押してください。

　 組革研への参加まえ、私が最も悩んでいたのは人手不足でした。 日々生産に追われている状態を打開すべく補充したいのですが、人員が確保できないのです。 しかたないと半ば諦め、目のまえの生産をこなしていくためにはどうするかを最優先に考えていました。
　 製造部門の責任者として、愛知や奈良にある３つの工場を統括しています。 しかし全てをまんべんなく見られるわけではありません。 いつの間にか、一番手間がかかると感じる工場にほぼ付きっ切りという状態になっていました。 その理由はメンバーの多くが指示待ちだと感じられたからです。
　 しかし組革研で、私が彼らを指示待ちにしていたと気づきました。 野鴨の話しを自分に置き換えた時、はっきりとわかったのです。 私が全てを決めて彼らに指示していたこと、１から１０まで説明して考える余地を与えず段取りまで組んでいたこと。 私が付きっきりになって指示していた工場のメンバーがその最大の被害者です。
　 自分自身が変わらなければいけないとつくづく思い知らされました。
　 職場に戻ってから細かな指示を出さず、私自身も彼らのもとからできるだけ離れるようにしました。
　 と言っても、長い間指示を受け続けてきた彼らにはこれまでどおり指示される状況のほうが自然なのです。 彼らからの目立った動きはまだありません。 辛抱強く、やり続けていかなければいけないと覚悟しています。
　 そんな中でも一人のメンバーに変化を感じています。 考えを表に出すようになり、自分から動いていこうとしています。
　 ７月から３名の部下を組革研に参加させます。 大きな衝撃を受けるであろう彼らとともに、製造部門の意識を変えていきたいと思っています。