正面から向き合っていない私の姿が映っている

「いいな」と思われたら押してください。

　 工場外倉庫の利用を止め、在庫品全てを工場内で保管する取り組みを協力会社のメンバーたちの力で達成したことを、以前のデイリーメールでご報告しました。
　 それ以降、彼らは自ら現場の問題点を見つけて解決していこうと変わっていきました。 中でも作業場所を変えることで移動の手間を減らし、さらにスペースを確保したアイディアは、机上では絶対に思いつかない斬新なものでした。 今では、彼らの貢献がはっきりと数字として現われています。
　 それは私たちと協力会社の間の垣根もはずしました。 わが社のメンバーは頻繁に現場に行くようになり、現物を見ながら協力会社のメンバーと相談するのが当りまえの姿になっています。 それぞれが抱えている状況や問題を伝え、同じ土俵の上で話し合う。 最近、提案の数が増えてきたのは、この状況が素地になっていると思っています。
　 しかし職場によってはメンバーの取り組む姿勢に差があり、トラブルもなくなったわけではありませんでした。
中でも、フォークリフトの運転作業中に通路横に積み上げた荷物を倒してしまう事故は以前からくり返し起こっていました。 メンバーに再発防止を求めても、 「難しい」という返事に止まっているのが現状です。
　 私も何度も指摘しましたが、ずるずるとこの状態が続いていました。 誰も真剣に取り組まなかったのは、おそらく、この問題に正面から向き合っていない私自身の姿が彼らに映っていたのだと思います。
　 ４月に異動しました。 「部下はリーダーの鏡」と組革研でうかがった言葉を噛みしめ、新たな職場で仕事と部下に正面から向き合うことを、もう一度自分に言い聞かせています。