手抜きをしていては 「対象」 を捉え切れない

「いいな」と思われたら押してください。

　 「こま図をこれしか見てないのに 『対象』 の全てが明らかにできるわけがないだろう！」。 組革研でブロックリーダーに一喝されました。
　 上期 「Ｓ－２０」 で赤字業績だった私のチームは、必要なこま図を購入せず手元にあるものだけを貼り出していました。 指摘されてはじめて、お金がないのは言いわけで手抜きをしていたことに気づいたのです。 しかも少ないサンプルからの思いつきでわかったつもりになっていました。
　 時間が無い、できる設備が無い。 職場をふり返ってみると同じように言いわけし、できる範囲だけで検証していたことに気づきました。
　 私は現在、自動車の燃料タンクの給油性能についてシミュレーションによる性能予測技術に取り組んでいます。
　 この業務に関わってから流体力学を基礎から学びました。 しかし組革研後は、知識以上に現象をよく見ることが大事だと思うようになり、状態を見てわかったこと、わからないことを考えるようになりました。
　 液体の流れについても改めて 「対象」 がどうなっているかという視点で見直してみると、自分が液体の流れる動きをごく一般的に捉えていただけで、実は何もわかっていなかったことに気づきました。
　 また、ガソリンを使う実験は引火するリスクが高いため、必要な物理量の液体流速を調べるのは難しいと決めつけて諦めていた実験がありました。 しかし視点を変えてさまざまな方法を考えてみると、これまでと異なったやりかたをすれば実験が可能だということがわかったのです。 その計測実験に向けた具体的なプランをいま立てているところです。
　 手抜きをしていては 「対象」 を捉え切れない。 組革研で自ら体験して確信しました。 今後も業務で続けていかなければと思っています。