参加リポート/現場から

この職場の誰もが課題達成に向かいはじめた

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中村和樹  マツダE&T エンジニアリング戦略部 部長  〔第500回/2016年11月会期参加〕  NO.1045

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  現職場に出向した当初、受け身としか感じられない場面が随所に見られました。 方針は親会社が決め、委託された内容をただ遂行するのが子会社の役割だとみんな思っているのです。 いつしか私自身も、何をやってもうまくいかないのはそんな風土のせいだと思っていました。
  しかし組革研に参加して自分が間違っていたことに気づきました。 部下の力を引き出すのが自分の役割なのに、異動後の状態を見ただけで部下は動かないと決めつけ、彼らに指示し世話をやいていたのです。 部下の目を「対象」に向けさせ、彼らの力でやり遂げさせなければと思いました。
  その頃、組織変更で新たなグループが自部門に加わりました。 さっそくそのメンバーと話してみましたが、受け身体質は彼らも同じでした。 ルーチン業務まで上司が指示しているのです。 自分が取り組める状態にまで上司が準備してくれるのを、メンバーはただ待っているだけでした。
  この状態を打ち破らなければと改めて思いました。 そしてリーダーにこれから自分のチームをどうしていきたいかを考えさせました。 彼らの考えを聞き、自分事に捉えていなければ、突き返しました。
  さらに親会社との打合せにも彼らを出席させました。 そこで決まった構想を実現させるために、メンバーがどんな課題を掲げるかについても、メンバーと話し合って決めるようリーダーに求めました。
  強引に役割を増やしましたが、彼らは抵抗もなく受け止め、自ら考えてすすめるようになっていきました。 彼らはその役割がマネジャーの仕事だと決めつけていただけだったのです。 自分で考えたほうがやりやすいとリーダーの一人から言われました。 最近ではメンバーたちも将来のプランを話すようになり、職場の誰もが課題達成に向かいはじめたことを実感しています。

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脱・「三逆リーダー」
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