参加リポート/現場から

書き出す実験結果が具体的になり議論が深くなっていった

投票する

「いいな」と思われたら押してください。

加藤良知  昭和電工 融合製品開発研究所 チーフリサーチャー  〔第472回/2013年7月会期参加〕  NO.1039

1039katouHP.jpg
  どんな内容かも知らず、事前資料に目を通しただけで参加した組革研でした。 それでも何とかなるだろうという甘い考えは、上期 「S-20」 で大赤字になった途端吹き飛びました。 このままではいけない、みんなに迷惑をかけてしまった。 中途半端な気持ちで臨んだ自分自身が嫌でたまらなくなり、その後はひたすら一生懸命に取り組むしかないと決意しました。
  現場調査も 「対象」 の仕組みを一つでも掴むまでは帰らない覚悟で出かけました。 キャンパスに戻ってリーダーから 「道を這って調べたんだね」 と声を掛けられてはじめて、自分の腕が路面のでこぼこの跡だらけだったことに気づきました。 あれほど現場と向き合い、徹底的に調べたことは今までありませんでした。
  職場で私は金属製品の研究に携わっています。 基盤となる技術を蓄積し、実機展開するための条件を見出すことが重要な仕事です。
  組革研で現象をありのまま見て考えること、これに尽きるのだと改めてわかりました。 今までは起こった事象を中途半端に捉えたまますすめ、だから考察も曖昧なものしか出なかったのだと、ふり返って痛感したのです。
  実験を一つ終えると関係者全員で起こった現象を書き出し、貼り出して考察し、不明点があるとまた実験する、これをくり返しました。 時間がかかりましたが、以前と比べて関係者の意識が変わっていくのが感じられました。 書き出す結果が具体的になり議論が深くなっていったのです。 何よりも一人ひとりの発言が増え、積極的になったことが最も大きな変化でした。
  解明できないことはまだたくさんあり、実験結果を自分に都合よく見てしまうこともあります。 しかし、組革研でできたのだから絶対にできる、この意識が今も支えになって取り組んでいます。

只今、サイトの更新を一時停止しております。
改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

脱・「三逆リーダー」
新着 記事・お知らせ
  • 2022.11.15        

    日本人の「人間力」を薄っぺらにしてきた幾年
          ――...

  • 2022.06.28        

    「心の報酬」ぞ、如何に
     ――「新資本主義」に問う(2)...

  • 2022.06.02        

    「道具力」の再構築に終わってしまわないか
     ――「新資本主義」に問う(1)...

  • 2022.05.31        

    組織革新研究会の7月会期での感染症対策...

  • 2021.12.02        

    『あなたの会社はなぜ「メンタル不調」者を量産してるの』発刊記念講演会が開催されま...

  • 組革研アーカイブ
パンフレット・発行物のご案内
  • 対談 あなたの会社はなぜ『メンタル不調』者を量産してるの

    著者:藤田英夫・𠮷野 聡 発行:シンポジオン 発売:三省堂書店/創英社


  • 脱「三逆リーダー」

    藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社


  • 「個全システム」によるミーティング革新

    藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社


  • 不感症体質に挑む「人間力」全員経営

    藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 経営の創造

    藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 第3の組織論

    小林 茂 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 人間力をフリーズさせているものの正体

    藤田 英夫 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 人間力―そこにどう火を点けるか

    藤田 英夫 (著) NTT出版


  • 人を人として―指示待ち人間を目覚めさせるもの

    藤田 英夫 (著) PHP研究所


  • 「状況」が人を動かす―管理からリードへ

    藤田 英夫 (著) 毎日新聞社


ページの先頭へ

組織革新研究会について

組織革新研究会の5日間