参加リポート/現場から

自分事に意識が切り替わった

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小谷部英明  仙建工業 監査室長  〔第365回/2002年6月会期参加〕  NO.1038

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  私が組革研に参加したのは、まだ箱根が会場だったころです。 雨が多い会期でしたが、何かに突き動かされるように山中を這いずり回りました。
  そのときの私は中途入社して4年目で、システム関係の業務を担当していました。 弊社では初めて全社的なシステムを導入しようとしており、広範囲な業務をシステムに移行する作業は悩みの連続でした。
  組革研で学んだことの大きなものを二つ挙げます。 一つ目は、「対象はどうなっているか」 に始まる仕事のすすめかたです。 職場での悩みに重ねてみると、この考えかたはすぐに腑に落ちました。 システム開発では 「対象はどうなっているか」 をとことん考え抜かないと、目指しているシステムにはならないと確信しました。
  もう一つは、4日目の深夜の出来事です。 それまでの組革研での体験は何であったかを振り返り、ひとりで考えていたときです。 突然、ボタボタと涙があふれて止まらなくなりました。 悲しいとか、つらいとかの感情があった訳ではないのです。
  中途入社した私には、生え抜きの社員への遠慮があったし、彼らがもっと考えるべきだという思いも隠していました。 どこかで他人事にとらえていたのだと思います。 この涙の後、「自分もこの会社のために頑張っていいんだ」 と、何かに受け入れられたような不思議な安堵感が生まれたのです。 組革研の言葉で言えば 「自分事」 に意識が切り替わったのでしょうか。
  当時のことが話題に出るたび、「箱根から帰って半年か1年ぐらい、ほんとに変だったよね」 と妻にからかわれます。 自分でも妙にハイテンションだったという自覚はありますが、恥ずかしいような、でも頑張ってやってきたことは誇らしいような、そんな気持ちで聞いています。

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