私が組革研に参加したのは、まだ箱根が会場だったころです。 雨が多い会期でしたが、何かに突き動かされるように山中を這いずり回りました。
そのときの私は中途入社して4年目で、システム関係の業務を担当していました。 弊社では初めて全社的なシステムを導入しようとしており、広範囲な業務をシステムに移行する作業は悩みの連続でした。
組革研で学んだことの大きなものを二つ挙げます。 一つ目は、「対象はどうなっているか」 に始まる仕事のすすめかたです。 職場での悩みに重ねてみると、この考えかたはすぐに腑に落ちました。 システム開発では 「対象はどうなっているか」 をとことん考え抜かないと、目指しているシステムにはならないと確信しました。
もう一つは、4日目の深夜の出来事です。 それまでの組革研での体験は何であったかを振り返り、ひとりで考えていたときです。 突然、ボタボタと涙があふれて止まらなくなりました。 悲しいとか、つらいとかの感情があった訳ではないのです。
中途入社した私には、生え抜きの社員への遠慮があったし、彼らがもっと考えるべきだという思いも隠していました。 どこかで他人事にとらえていたのだと思います。 この涙の後、「自分もこの会社のために頑張っていいんだ」 と、何かに受け入れられたような不思議な安堵感が生まれたのです。 組革研の言葉で言えば 「自分事」 に意識が切り替わったのでしょうか。
当時のことが話題に出るたび、「箱根から帰って半年か1年ぐらい、ほんとに変だったよね」 と妻にからかわれます。 自分でも妙にハイテンションだったという自覚はありますが、恥ずかしいような、でも頑張ってやってきたことは誇らしいような、そんな気持ちで聞いています。
只今、サイトの更新を一時停止しております。
改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。
対談 あなたの会社はなぜ『メンタル不調』者を量産してるの
著者:藤田英夫・𠮷野 聡 発行:シンポジオン 発売:三省堂書店/創英社
脱「三逆リーダー」
藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社
「個全システム」によるミーティング革新
藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社
不感症体質に挑む「人間力」全員経営
藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店
経営の創造
藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店
第3の組織論
小林 茂 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店
人間力をフリーズさせているものの正体
藤田 英夫 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店
人間力―そこにどう火を点けるか
藤田 英夫 (著) NTT出版
人を人として―指示待ち人間を目覚めさせるもの
藤田 英夫 (著) PHP研究所
「状況」が人を動かす―管理からリードへ
藤田 英夫 (著) 毎日新聞社
Copyright ©2018 MANAGEMENT CENTER Inc. All Right Reserved.