参加リポート/現場から

成果を求める以上、自分もより一層、上を目指さなければ

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伊藤高志  新日鐵住金 製銑技術部 高炉技術室 主幹  〔第441回/2009年11月会期参加〕  NO.1030

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  「人を道具として見ていないか?」 と聞いた瞬間、 「そんなことは絶対にない!」 と強く反論したくなりました。 しかし考えれば考えるほど核心をついた言葉だと思うようになり、ひどく落ち込んだことを思い出します。
  当時は製鉄所の製造ラインの課長として50人の部下を抱えていました。 短期的な業績を求め、彼らにも嫌われたくないという思いから、何でもかんでも教え、指示して結果を出そうとしていました。 それが彼らの考える力や発見するチャンスを奪うことになるとは思ってもいなかったのです。
  その後本社に異動し、現在は全国の製造拠点に全社方針の発信や業務依頼する立場になりました。 より多くの人や組織が 「対象」 となり、改めて組革研の体験を思い出して、3つのことを意識して取り組んでいます。
  その1つは、製造拠点の人たちに 「本社に言われたからやる」 でなく 「やるべきだ」 と感じてもらうこと。 出された指示を考えずにやるのは楽かもしれません。 しかしそれでは長期的な進歩は絶対にない。 どのようにすればよいかをいつも脳を絞って考えていますが、未だに悩みつづけています。
  2つ目は 「対象」 を良く知ること。 定期的に製鉄所に行き最前線で働いている技術者と話し、設備も自分の目で見るようにしています。日々設備に向かい問題に直面している彼らに会うたびに、もっと上の技術を目指したいという彼らの思いに触れることができ、逆に刺激をもらっています。
  3つ目は、もっと難しい課題を自分が求めつづけることです。 苦労が人を育て、使う力は必ず伸びるとうかがいました。 大きな成果を各拠点に求める以上、自分もより一層、上を目指さなければいけないと思っています。
  ロボット化から脱し人間らしく生きたい。 人の役に立っていきたい。 仕事を通じて、仲間とともに目標に向かっていける喜びを感じています。

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