参加リポート/現場から

部下はやり切ろうと思っている

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山田秀樹  マツダ 電駆・PT制御部品開発部 主幹  〔第500回/2016年11月会期参加〕  NO.1018

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  組革研で 「任せたいが、部下はできることしかやらない」 という質問を聞いて驚きました。 自分の悩みと同じだったからです。 その後は職場での自分を考えつづけました。 自宅に戻る車中で、 「本当に任せていたか」 と最後に自分に問いかけました。 答えは否でした。 そう言いながら、少しでも手間どったり問題にぶつかると、すぐに自分でやっていたのです。
  「今度こそ本当に部下に任せよう」。 決意が固まりました。 どうせうまくいっていないのだからダメでもともとだという開き直りもありました。
  さっそく、他部門との合同会議での進捗報告を部下の一人に任せました。 丸投げしているのではとも思いましたが、 「わかりました」 という返答に安心しました。 それでも彼はできるのかと半信半疑です。 ところが翌日、そんな私の心配をよそに、途中で詰まることなく彼は報告し終えました。
  ただその案件は以前から異議がたびたび出ている案件でした。 案の定、報告後に 「わからない」 「『対象』 がはっきりしない」 と指摘されました。 とりあえずその場を収め、持ち帰って検討することになりました。
  この時点で彼からその案件を取り上げて後は自分ですすめる、今までの私ならそうでした。 しかし今回はとことん任せると再び決意しました。
  もう一度チームで話し合いました。 「対象」 から離れないことを意識させ、何とか方針は定まりましたが、再報告は3日後です。 何か月も進展のない案件がこんな短期間ではうまくいかない、と内心では思っていました。
  ところが彼は自力で検討し、翌日には報告書を作成してきたのです。
  再報告当日、周囲からは賛意が得られ、初めて建設的に会議がすすみました。 うまくいかないと少しでも考えた自分が恥ずかしくなりました。 「部下はやり切ろうと思っている」、今回の体験で私が教えられました。

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