組織全体のパラダイムシフトに繋がると確信している

「いいな」と思われたら押してください。

　 何度も失敗をくり返してきました。仲間たちの失敗も見てきました。しかし、失敗から何かを学ぶことさえできれば、人はもっと成長できると信じてやってきました。
　 組織も同様です。造船業界は苦しい状況ですが、いち早く業績を回復するためにはこの状態に真正面から向き合い、上の立場にいる者一人で決めつけず、個々の力を合わせて組織を変えていくしかないと思っています。
　 かつて参加した組革研で学んだ多くのことの中に、状況を明らかにする、そして問題を大きくするという二つがあります。 この部署から二つを始めてみようと思い立ちました。
　 「部署内に起こっている問題の状況をありありと出す」。 これをテーマに部署内の全員を集めました。 みんな恐る恐るといった表情。 中には批判めいたことは言えないと最初から口をつぐんでいる者もいます。 我慢して待ちました。 すると、日頃から感じている問題がやっと出はじめ、次第に部内の状況が顕わになってきたのです。
　 部署内の問題解決に継続して取り組むため、その後もこの集まりを続けています。 始めた頃は問題がありありとなるまでに時間がかかり、２～３時間も要した会議も、今ではほぼ１時間余りで終えています。
　 しかし部署内で終わらせるわけにはいきません。 この活動を拡げ、他部署が抱えている状況や問題を引きずり出してぶつかり合っていかなければ、この部署だけの独りよがりに終わり、改革には結びつかないからです。
　 管理部だけでなく、製造部、経理部と少しずつ活動の輪が拡がってきました。 明らかにした問題の一つひとつは小さくても、集まれば組織全体のパラダイムシフトに繋がっていくはず。 そう確信して、取組みを続けています。