一つだけ変えるとチームメンバーに伝えた

「いいな」と思われたら押してください。

　 入社して１６年、２～３年に一度のペースで異動をくり返し、昨年４月に海外製造拠点への技術支援をする部門に異動しました。 初めてチーム長を務めることになったものの、私は製造の知識や経験が少なく、どうチームを引っ張っていけばよいのか悩むことも多くありました。
　 その頃に参加した組革研で、そんな自分に新たな気づきを与えてくれるいくつかの言葉に出会いました。 その一つが 「部下を 『応援』 する」 でした。
　 今までの私は、自分の得意分野のことになると、ここぞとばかりに 「俺はこうしたよ」 と過去の経験を語っていました。 リーダーとは、自らの知識と経験で部下を引っ張っていくものだと思い込んでいたのです。 しかし逆に、メンバーが自ら考えて動き、そしてレベルアップできるように後押しするのがリーダーであることに気づかされました。
　 ふり返ると自分自身も、教えられるまま動いている途中でおもしろくないと感じたことがありました。 それなのに自分も同じことをメンバーに対してやっていたのではないか、彼らが自ら考えて動こうとしていることを邪魔していたのではないかと気づきました。
　 職場に戻り、 「一つだけ変える。具体的にああしたら、こうしたらは言わないようにするので、みんなはこれから自分たちで考え、こうだと思う方向に動いてほしい。 そして今までよりも一段深く考えてほしい。 自分自身も一段深く考えるようにする」 とメンバーに伝えました。
　 そう意識してはいるものの、今でも無意識に先にしゃべり出すことをなかなか止められません。 口出しせず放任にもならず、メンバーそれぞれが海外拠点に向き合い、それぞれの持ち味を発揮して技術支援を一つひとつすすめていくように 「応援」 する、この課題に挑戦していきたいと思っています。