参加リポート/現場から

「メンバーに向き合う」 をもう一度考え、覚悟を決めた

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北村倫洋  富士フイルム静岡 イメージング出力材料生産部 係長  〔第491回/2015年11月会期参加〕  NO.1003

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  4月の組織再編で担当していた職場が消滅し、17名のメンバーは他部署に異動しました。 残りの7名、そして異動先の職場にいた5名を加え、私を係長とした新体制でスタートを切りました。
  ところが全く一体感を感じません。 トラブルが起きても 「自分じゃない」 と他人事。 そんな彼らに腹を立て、誰もやらないなら俺がやると半ば自棄になり、一人で対応する日が続きました。問題はさらに増えつづけました。
  ある日、一人のメンバーがやって来て、突然、 「すみません」 と謝られました。 「え?」 と聞き返すと、 「本来なら自分たちがやるべき仕事なのに、係長にやらせてしまって」 と彼から言われたのです。
  一瞬で目が覚めました。 メンバーは解決したいと思っていたのです。 それを自分一人で対応して満足していた。 最低の上司でした。組革研を理解し、実践していると思っていた私は、実は何もできていなかったのです。
  もう一度、 「メンバーに向き合う」 とはどういうことかを考えました。 そして覚悟が決まりました。
  10月末、3班に分かれた工程の中で最も生産量が低い班長を呼び出し、各班の生産能力を示す指標を突き付けました。 すると、 「もう一度チャンスをください」 と彼が言ったのです。 「わかった」 とだけ伝えました。
  翌月、トラブルが発生しました。 稼働するためには通常の1/16まで速度を落とし、調べなければなりません。 その時、電話が掛かってきました。 「チャンスを」 と言った班長です。 「稼働を落とさないためには○○が最善だと思うんです。 やらせてください」。 以前の彼とは一変していました。
  「メンバーは貢献したいと必ず思っている」。 どんな状況でも環境が変化しても、絶対に肝に銘じなければいけないと、二人に教えられました。

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