実際の動きを体感することは絶対に必要だと確信した

「いいな」と思われたら押してください。

　 職場で自動車開発を担当しています。 とは言うものの、車自体に触れることがないのが実態です。 しかし、業務で再現しているのは実際に起こるさまざまな現象のため、車両を目にして構造を確認し、その動きを直に体験することは効果的なはずだと感じていました。
　 ところが実際は納期に追われ、それどころではない。 むしろパソコンや理論式とずっとにらめっこという状態が当りまえでした。
　 その頃参加した組革研では、私自身、対策ばかり考えていました。 さらに個でやらなければいけないのに仲間と一緒に調査してしまったのです。 わずかな間に何度 「帰れ！」 と言われたでしょう。しかし、そこからみんな変わりました。 何度も指摘されないと変われない自分にも腹が立ちますが、本気になりました。 そして、ひたすら「対象」に立ち向かっていきました。
　 組革研後、改めて職場を見渡すと、あまりにも 「対象」 が意識されていないことに驚きました。 まず対策ありきなのです。
　 自分の目で車を見、実際の動きを体感することは絶対に必要だと確信しました。 そして、淡々と作業をすすめる部下たちに、そのシステムや理論式は実車ではどうなるのかと問いかけるようにしました。
　 しばらくすると、自分たちのスキルアップのため実車体験会を開きたいと部下から提案されました。 やはり同じ思いを抱いていたのです。 具体化してと伝えるとすぐ企画書が提出されます。 彼らの本気を感じました。
　 しかし、実現するためにはいくつもの高いハードルを超えなくてはなりません。 車両やコースを親会社に借り、安全確保の段取りも全て自分たちで行うことになります。 しかし、彼らの火を消してはいけない。 今、私のチームはこれを実現させることだけを考えて前にすすんでいます。