部下の二人にチームをそれぞれ任せた

「いいな」と思われたら押してください。

　 ４年まえに参加した組革研で、思いどおりにメンバーが動くよう指示していた自分に気づき、それを止め、メンバー自身が考える職場を目指してやってきました。 しかし、状況はすぐには変わらず、少し変化が現われたと思えばまた元に戻ってしまうことのくり返しでした。
　 このセンターは２つのチームに分かれて運営しています。 今まで部下に考えさせない状況を生み出してきた要因の一つが、２チームとも私自身が統括していたからではないかと思った私は、部内にいる二人のリーダー格にチームを任せることを決意し、組織編成を変えました。
　 人事考課や業務管理など、彼らにとってはほとんど初体験、慣れない業務です。 積極的に取り組んでいても、当初は戸惑いを隠せず、私もハラハラしながら見ていました。
　 それが一段落した頃、二人の間に明らかな差が出てきました。 一人は非常に部下の動きをよく見ることができ、コミュニケーションもよく、滞りなく業務をすすめています。 なぜもっと早く任せなかったのかと後悔するほど、チーム全員が同じ目標に向かっています。
　 ところが、任せたもう一人は、メンバーに伝える課題の内容も中途半端。 彼らからさらに詳しい内容を問い詰められると、 「センター長がそうやれと言っている」 と逃げてしまうのです。 メンバーからは不満の声が上がり、チーム全体のモチベーションも下がっていきました。
　 しかし、私のもとでやってきた彼の姿は私の鏡です。 今までやってきた私のマネジメントの結果がそのまま現われていることを、今回教わりました。 と言ってもチームをそのままにはできません。 リーダーとして、彼自身がどうありたいと思っているかを迫りながら、向き合っていく覚悟です。