参加リポート/現場から

車両の状態や現象が話題の中心になってきた

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向井雄俊  マツダE&T PT設計部 主任  〔第498回/2016年9月会期参加〕  NO.959


  「子どもができるのに、大人は素直に 『対象』 を見られない」。 その言葉にショックを受けました。 そして、その後に取り組む調査では、絶対に 「対象」 に向き合うと心に決めました。
  ところがその途中、現場で調べた結果をメンバーどうしで夢中になって話していると、 「対応になっているじゃないか!」 と指摘されたのです。 ふり返ってみると、確かにその内容は 「自分はどうすべきか」 でした。
  この体験が強く印象に残り、しばらくしてから職場の状況が甦りました。 職場でもタスクチームを組み、起こった事象を取り上げて解決すべき課題として取り組んでいます。 表面的なすすめかたは同じ。 しかし実際には、納期を強く意識するあまり、事象そのものには向き合っていませんでした。 私自身もアウトプットを早く出すことを優先し、思いつく解決策を部下に指示し、彼らもどう対応するかばかり話題にしていたのです。
  職場に戻ったら、全員が 「対象」 に向くように意識を変えなければと思い、組革研後すぐ、 「取り組んでいる課題の 『対象』 は何か」 「その背景や目的は何か」 をメンバーに紙に書き出させ、それを 「一覧一望」 して、現在の自分たちの状況について全員で話し合いました。
  それをくり返していくと、次第に彼らの視点が変わってきました。 「〇〇する」 という対応するための発言が減り、実際の車両の状態や起こった現象が話題の中心になっていったのです。 さらに、目に見える事がらだけに止まらず、それを引き起こした要因は何かについて議論する場面も増え、全員がその仕組みを捉えようと動きはじめています。
  以前は9時の始業時間ギリギリに出社して、それから重い腰を上げていたのに、8時にはすでにアクセル全開で動き回るメンバーも現れています。

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