不都合なデータを否定しようとした誤りに気づいた

「いいな」と思われたら押してください。

　 上期 「Ｓ－２０」 は２ＶＩＰにすら辿り着けずに時間切れ、チーム業績も赤字となり、赤字食券で食べさせてもらうという惨めな思いをしました。
　 しかしその後は、強い陽射しに腕や顔が真っ赤になるほど、現場で 「対象」 を調べ続け、立てた仮説を次つぎに検証していったのです。
　 その過程で、上期でいかに自分が勝手に間違った仕組みを思い込んでいたかと納得し、その思い込みは、この組革研の場だけではなく、職場でも同じだと気づいたのです。
　 今までも、職場で不具合がわかると、原因を調査したうえで対策を立案するという手順は踏んでいました。 しかし実際には、予め自分に都合の良いストーリーを作り、それに沿った調査をしていたのです。 当然、その対策はその場しのぎのものにしかならず、しばらく経つと同じような不具合が生じ、同じような対応のくり返しでした。
　 今後は思い込みを捨て、 「対象」 にとことん向き合うと決意しました。
　 しかしそう決意したものの、自分をなかなか変えられません。
　 先日、製造現場に提示するデータが、自分の予想とは異なる数値を示しました。 このままでは合否判定基準を設定できません。 私はすぐ、部下に別の方法で改めてデータを取るよう伝えました。 しかしその瞬間、はっと組革研を思い出したのです。 「対象」 が異なる数値を示していたにもかかわらず、勝手な思い込みに過ぎない自分の想定が正しいと信じ、不都合なデータを否定しようとしていました。 これまでと全く同じでした。
　 自分の誤りに気づくとやるべきことがはっきりしました。 調べるべきことは今までより圧倒的に増えますが、起こっている現象を解明できる大きなチャンスだと前向きに捉えて、手抜きしようとする自分と闘っています。