横どうしの質問が飛び交うようになってきた

「いいな」と思われたら押してください。

　 職場で、なかなかリーダーが育たないことに悩んでいました。 部下は多くの開発すべき課題を抱え、納期に追われています。 そんな状況でも、 「修羅場が人を育てる」 と信じて、若手にそれぞれの課題のリーダーを任せてすすめさせるなど試みてきましたが、状況は変わりませんでした。
　 その頃、組革研に 「リーダー参加」 しました。 その体験で、自分の部下への向き合いかたがまだまだ甘く、やり切らせない、迫り切れないことを痛感しました。 それは自分自身がわが身に甘いことの裏返しです。 職場に戻ると真っ先に、 「リーダー参加」 時にいただいた 「３逆リーダー図」 を、目立つところに貼り出しました。 知らぬ間にリーダーの都合を優先してしまうことに気づく環境を、少しでも作りたかったからです。
　 そして、部下に真正面から向き合おうと改めて決意しました。 その一つとして、テーマリーダーとの打ち合わせのテーマを、単なる業務報告を止め、 「リーダー自身が、今、困っていること」 を話す場にしました。
　 最初は、進捗を今までどおり淡々と話すだけで、うまくいっていない状況を自分からは話せません。 それでも、 「この場は困っていることのみを共有する場にしたい」 と彼らに強く求めて、半ば強引にすすめました。
　 すると、各リーダーから私へという１対１だった報告形式が、次第に横どうしでお互いの内容や状況に対して質問が飛び交うようになり、それに伴い、困っている内容もより具体的になってきました。 さらに、リーダーどうしが連携して、状況を解決しようとする動きも出はじめたのです。
　 別件で私が脱けると戻るまで中断されていた会議が、今では、私がいなくても彼らだけですすむようになっています。 リーダーの横どうしの繋がりがメンバーにも波及し、組織全体が動きはじめていることを感じています。