参加リポート/現場から

「どうしたらいいですか」 の言葉が職場で聞かれなくなった

投票する

「いいな」と思われたら押してください。

樋口 禎  横浜ゴム タイヤ直需技術部 グループリーダー  〔第497回/2016年7月会期参加〕  NO.948


  当初、 「指示待ち」 と聞いても、 「よっぽど管理体質に染まった職場でしか、そんな状況はありえない」 と思っていました。 ところが身近な事例をいくつもお聞きし、それが 「ロボット症」 の話にいたる頃には、指摘されているのが自分の職場そのもののように感じていたのです。
 組革研への参加まえ、私の頭を占めていたのは、どうやったら効率よく仕事を終え、その中で部下を育てられるかでした。 効率を上げるためには、マニュアルどおりにやることが最も良く、といって、それだけでは部下が育たない。 そのさじ加減をどうしたらよいか悩んでいました。
  しかし、組革研に参加し、そこで初めて出会った 「S-20」 という仕事をすすめるためには、自分で考えざるを得ない状況に追い込まれた体験で、ようやく自分が間違っていたことに気づきました。
  組革研後、相談されても部下が本人の考えを言わない場合には、 「どう考えてるか」 と聞き、 「何のためにやっているの?」 も尋ねるようになりました。 また、 「対象」 という言葉も使うようになりました。
  部下たちも、考えを言わないことには受け付けられないとわかり、次第に 「どうしたらいいですか」 という言葉が職場で聞かれなくなってきました。
  グループリーダーである私自身も上司にとっては部下の一人です。 自分自身も、必ず先に考えてから上司のもとに行くようにしています。
  しかし、業務の結論を出さねばならないスピードはあまりに早く、対策を講じなければ先にすすまない時も多々あります。 近ごろ、以前の状態に戻ってしまっていると感じることがあります。 そんな時は、キャンパスリーダーからうかがったお話を懸命に殴り書きしたメモを読み返し、 「やらねばならない」 と改めて自分自身に言い聞かせるようにしています。

只今、サイトの更新を一時停止しております。
改めて更新を再開する予定ですので、少々お待ち下さいませ。
どうぞ宜しくお願い致します。

脱・「三逆リーダー」
新着 記事・お知らせ
  • 2022.11.15        

    日本人の「人間力」を薄っぺらにしてきた幾年
          ――...

  • 2022.06.28        

    「心の報酬」ぞ、如何に
     ――「新資本主義」に問う(2)...

  • 2022.06.02        

    「道具力」の再構築に終わってしまわないか
     ――「新資本主義」に問う(1)...

  • 2022.05.31        

    組織革新研究会の7月会期での感染症対策...

  • 2021.12.02        

    『あなたの会社はなぜ「メンタル不調」者を量産してるの』発刊記念講演会が開催されま...

  • 組革研アーカイブ
パンフレット・発行物のご案内
  • 対談 あなたの会社はなぜ『メンタル不調』者を量産してるの

    著者:藤田英夫・𠮷野 聡 発行:シンポジオン 発売:三省堂書店/創英社


  • 脱「三逆リーダー」

    藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社


  • 「個全システム」によるミーティング革新

    藤田 英夫 (著) 発行:ダイヤモンド社 発売:ダイヤモンド社


  • 不感症体質に挑む「人間力」全員経営

    藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 経営の創造

    藤田 英夫 (編) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 第3の組織論

    小林 茂 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 人間力をフリーズさせているものの正体

    藤田 英夫 (著) 発行:シンポジオン 発売:創英社/三省堂書店


  • 人間力―そこにどう火を点けるか

    藤田 英夫 (著) NTT出版


  • 人を人として―指示待ち人間を目覚めさせるもの

    藤田 英夫 (著) PHP研究所


  • 「状況」が人を動かす―管理からリードへ

    藤田 英夫 (著) 毎日新聞社


ページの先頭へ

組織革新研究会について

組織革新研究会の5日間